学術シンポジウム

第36年会では、以下6件の「学術シンポジウム」を予定しております。
学術シンポジウム1
5月13日(木)9:00-11:00 
Zoom Room Bにてライブ配信
薬剤学令和維新:未来の薬剤学へのメッセージ
オーガナイザー
今井 輝子(第一薬科大学)
本山 敬一(熊本大学)
 本シンポジウムでは、昨年誌上開催となった第35年会のテーマ「薬剤学 令和維新」について意見交換を行います。現在、医療分野においても、AIの学習機能を取り込んだ革新的なデバイスや新たな視点での診断技術の開発が進められており、未来の薬剤学の発展には領域を超えた融合が必要となっています。てんかん発作の予知・診断、また、AIとDDSの連携などを題材にして、異分野との密な交流が必要となる新時代の薬剤学について、意見交換したいと考えています。
ウェアラブル機器と機械学習技術をもちいた疾患症状や体調変化の予知
山川 俊貴(熊本大学 大学院先端科学研究部)
糖鎖に基づくナノバイオテクノロジー
隅田 泰生(鹿児島大学大学院理工学研究科)
次世代薬剤学を語ろう!
多機能性エンベロープ型ナノ構造体の創製と社会実装から見える次世代薬剤学
原島 秀吉(北海道大学大学院薬学研究院)
学術シンポジウム2
5月13日(木)15:00-17:00 
Zoom Room Aにてライブ配信
経皮吸収技術の進化と応用
オーガナイザー
菊池 正彦 (帝國製薬(株))
小暮 健太朗(徳島大学)
 近年、経皮吸収型製剤開発は局所のみならず全身をターゲットとする化合物に対象が広がり、世間にも経皮吸収型製剤の認知度は高くなってきています。しかし、製剤開発において、化合物の角層での透過性が問題であることは今も昔も変わらないのが現状です。最近では古典的な経皮吸収促進剤を用いた角層バリアー機能の抑制だけでなく、他のアプローチから透過促進させる新しい考え方や技術等が多く研究されています。そこで、本シンポジウムでは、経皮吸収技術の概論をはじめとし、現在、取り組まれている新規技術、および中・高分子薬物の投与部位としての皮膚の可能性について考えたいと思います。
経皮吸収型製剤のさらなる発展に向けた新しい試み
渡邉 哲也(奥羽大学 薬学部)
マイクロニードル実用化課題への挑戦 ー皮膚穿刺性、BA向上の検討ー
権  英淑(コスメディ製薬(株))
イオン液体化技術を応用した高機能性皮膚浸透剤の創製
古川 真也(味の素(株)バイオ・ファイン研究所)
イオン液体を用いた中分子経皮送達法の開発
清水 太郎(徳島大学大学院医歯薬学研究部)
学術シンポジウム3
5月13日(木)12:30-14:30 
Zoom Room Aにてライブ配信
Beyond the Brain Barriers: 新技術が拓く脳関門輸送研究と中枢創薬
オーガナイザー
立川 正憲(徳島大学)
荒川  大(金沢大学)
 中枢疾患治療薬の開発において、候補薬物のヒト脳移行性予測と脳へのドラッグデリバリーは、ボトルネックとなっている。血液脳関門(Blood-Brain Barrier, BBB)突破戦略の構築は不可欠であり、その柱はヒト脳関門輸送システムの分子機構の解明、薬物の脳移行性を予測するためのヒト脳関門ex vivoモデルの構築、及び輸送システムに立脚した薬物送達技術の開発である。本シンポジウムでは、薬物動態学、生体医工学、及び薬物送達学の各視点から、脳関門突破の基盤開発に挑む気鋭の研究者が一同に会し、停滞する中枢創薬の突破口を探る。
はじめに(趣旨説明)
荒川 大(金沢大学医薬保健研究域薬学系)
末梢から中枢への情報伝達制御装置としての血液脳関門物流システムの役割と脳への薬物送達
立川 正憲(徳島大学大学院医歯薬学研究部)
In vitro血液脳関門モデルを用いた薬物の方向性輸送に関わるトランスポーターの同定
楠原 洋之(東京大学大学院薬学系研究科)
脳・網膜関門の薬物輸送分子機構理解に向けた2種のin vitroモデル開発:単離毛細血管と多細胞性スフェロイド
赤沼 伸乙(富山大学学術研究部薬学・和漢系)
ヒトiPS細胞由来3次元BBBモデルを用いた薬物透過性評価と神経変性疾患への応用
大崎 達哉(東京大学生産技術研究所)
脳を標的としたリポソーム・脂質ナノ粒子のDDS技術の開発
川上  茂(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科)
総合討論
学術シンポジウム4
5月14日(金)9:00-11:00 
Zoom Room Aにてライブ配信
脂質ナノ粒子製剤の研究・開発を加速する産官学インキュベーション
オーガナイザー
金沢 貴憲(静岡県立大学)
清水 広介(浜松医科大学)
 医薬品の創製を目的とする企業研究とサイエンスを基盤として新たな原理や技術の創出を行うアカデミア研究の間には、大きなギャップがある。そのため、近年、推進されている産学連携においても、互いの理解が曖昧なまま研究が進められ終了することも少なくない。また、規制や承認審査などを扱う官との交流の機会が少なく、情報が不足していることも、アカデミアの有望な技術が医薬品として患者に届くまでの速度を遅くしている一因となっている。そこで本シンポジウムでは、医薬品のニューモダリティとして期待される脂質ナノ粒子製剤を共通言語とし、アカデミア、製薬企業、PMDAで活躍する方々にそれぞれの立場から実例を交えて講演頂き、目的の相違点や役割の理解、要望を共有することでギャップを埋め、研究シーズから医薬品創製のアウトカムまでを加速するための有力な情報を発信する機会としたい。
免疫疾患治療のための新たなDDS創薬研究
清水 広介(浜松医科大学 光尖端医学教育研究センター)
mRNA創薬の加速を目指した脂質分子の構造改変と製剤検討
田中 浩揮(千葉大学大学院薬学研究院)
富士フイルムにおける脂質ナノ粒子製剤への取組み
辻畑 茂朝(富士フイルム株式会社)
エーザイにおけるナノメディスンの開発とアカデミアとの連携
兵頭 健治(エーザイ株式会社)
PMDAにおけるレギュラトリーサイエンスと脂質ナノ粒子製剤開発
奥平 真一(医薬品医療機器総合機構)
学術シンポジウム5
5月14日(金)15:00-17:00 
Zoom Room Aにてライブ配信
Manufacturing Classification System(MCS)入門
オーガナイザー
深水 啓朗(明治薬科大学)
岩尾 康範(和歌山県立医科大学)
 Manufacturing Classification System(MCS)は、Academy of Pharmaceutical Sciences(APS, UK)の研究者グループによって提唱された、効率的な製剤開発のためのframeworkであり、BCSが化合物自体の特性(膜透過性、溶解度)を基に薬物を分類するのに対し、MCSではAPI の粒子径や製剤中のAPI 含有率などに基づいて最も効率的な製剤化のプロセスを提案していくことを目的としている。その概念と適用例はすでに論文化されており、またAAPSやFIPなどの国際的conferenceでも新たなトピックとして取り上げられている。本シンポジウムでは、APS グループからの演者を迎えて、MCS の概要、適用法および将来展望等を紹介していただくとともに、日本の製薬協および薬剤学会のworking groupから、日本の製薬現場への導入の可能性について議論する。
イントロダクション
山下 伸二(摂南大学薬学部)
Adoption of the Manufacturing Classification System concept in the pharmaceutical industry
Michael Leane(Bristol-Myers Squibb)
本邦におけるManufacturing Classification Sysytem (MCS) 活用のポイント
伊吹 リン太(立命館大学)
MCSに対する製薬協での取り組みの紹介
吉村 元靖(大塚製薬(株))
MCSにおける粒子設計と将来展望
田原 耕平(岐阜薬科大学)
学術シンポジウム6
5月15日(土)12:00-14:00 
Zoom Room Bにてライブ配信
医療の進歩によって生じた現場とのアンバランスとその対応について考える
オーガナイザー
河原 昌美(愛知学院大学大学院薬学研究科)
岩本 卓也(三重大学医学部附属病院 薬剤部)
座長
河原 昌美(愛知学院大学大学院薬学研究科)
座間味 義人(徳島大学大学院医歯薬学研究部)
 医療ニーズは、患者を中心として考えられるべきだが、製薬企業間の包装やデバイスの相違が合理性を低下させる事例がある。また、多様な年齢と病態の患者に最適な薬物療法を提供するために多くの課題に遭遇する。適応外使用や院内製剤の調製、高齢患者に合わせた投与方法を実施する上で遭遇する予期せぬ課題、高額医薬品や使用頻度が極めて低い薬剤の保管や後発品の普及に伴う原薬供給停止への対応など管理の課題等があげられる。さらに、調剤業務の効率化、機械化が進む中、今後の薬剤師業務のあり方にも変化が予想される。本シンポジウムは、臨床現場が医療ニーズに合わせてどのように対応しているのか、現状と課題を考える機会としたい。
趣旨説明:医療を担う薬剤師の役割
岩本 卓也(三重大学医学部附属病院 薬剤部)
薬局における調剤業務の複雑さ
城戸 真由美((株)ビー・アンド・ディー調剤薬局)
適応外使用の現状と課題
北田 徳昭(京都大学医学部附属病院)
服薬時における嚥下補助製品の使用実態
富田  隆(帝京平成大学薬学部)
高額医薬品の薬品管理と流通、保管に関する取り組み
田坂  健(三重大学医学部附属病院)
薬剤師業務における調剤の変遷
山田 成樹(藤田医科大学附属病院)