ラウンドテーブルセッション

ラウンドテーブルセッション1
5月13日(木)12:30-14:30 
Zoom Room Bにてライブ配信
難吸収性薬物の経口吸収改善方法の新たなアプローチ
オーガナイザー
山本  昌 (京都薬科大学)
武田 真莉子(神戸学院大学)
 一般に、水溶性低分子医薬品や中高分子性医薬品などの薬物の消化管吸収性は低く、経口投与しても十分な吸収率が得られないことが知られている。これら難吸収性薬物の消化管吸収を改善するために様々な方法が利用されている。一方、最近、ペプチド性医薬品であるセマグルチドにカプリン酸類似化合物である SNAC を併用することにより、経口吸収が改善され商品化された例もあり、ペプチド性医薬品の経口投与製剤に関する注目が集まっている。
 こうした観点から、本ラウンドテーブルでは、従来から難吸収性薬物の経口吸収について研究している先生方に最新の知見を紹介して頂くと共に、本分野の今後の研究展開について議論をしていく予定である。
カプリン酸関連化合物による難吸収性薬物の消化管吸収性の改善ならびにその吸収促進機構の解析
山本  昌(京都薬科大学 薬学部)
難吸収性中分子医薬の消化管吸収改善とin vitroからの予測性
武田 真莉子(神戸学院大学 薬学部)
ペプチド医薬の経口デリバリー: セマグルチド経口薬の開発に学ぶ
山下 伸二(摂南大学 薬学部)
ラウンドテーブルセッション2
5月13日(木)15:00-17:00 
Zoom Room Bにてライブ配信
シンバイオティック・マテリアルの実現と新しい創薬モダリティを考える
オーガナイザー
山吉 麻子(長崎大学)
浅井 知浩(静岡県立大学)
 近年、抗体医薬や核酸医薬など、高度に最適化された先端医薬品においても免疫原性が認められ、実用化に際する大きな課題の一つとなっている。一方で生体内では、母体と胎児など「非自己」との共生形態が成立し、生命維持の基盤となっている。本ラウンドテーブルでは、生体と機能性分子(マテリアル)との共生形態を「物質共生(マテリアル・シンバイオシス)」と定義し、機能性分子-生体分子間に示される「弱い相互作用」に基づく協同性作用を基盤とした分子設計ならびにその作用機序を考察する。尚、本ラウンドテーブルは文部科学省科学研究費助成事業・学術変革領域研究(A)「マテリアル・シンバイオシスのための生命物理化学」との共催である。
エクソソーム随伴導入型薬物送達システムから「物質共生」を考える
山吉 麻子(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科(薬学系))
リガンド修飾核酸による遺伝子発現制御
堀 真一郎(塩野義製薬株式会社 先端医薬研究所)
物質共生マテリアルであるアルブミンを基盤としたバイオミメティックな機能分子設計
丸山  徹(熊本大学 薬学部)
ラウンドテーブルセッション3
5月14日(金)9:00-11:00 
Zoom Room Bにてライブ配信(Zoom meeting使用)
ウィズコロナ、ポストコロナ時代の吸入剤研究開発
オーガナイザー
吉田 寛幸(国立医薬品食品衛生研究所)
亀井 敬泰(神戸学院大学)
 COVID-19の拡大に直面し、有効成分を主要な感染部位である下気道へ直接送達可能な吸入剤が改めて注目されている。パンデミックに対する早期の医薬品開発では、他の剤形で用いられる有効成分の転用(リポジショニング)のほか、低分子・高分子化合物や核酸などの新規化合物を用いた治療薬、ワクチン開発など、様々な選択肢から開発が進められる。一方で吸入剤は、対象疾患の専門性や剤形の特殊性から、製剤の特性評価や有効性・安全性の評価・予測が難しく、これまで開発経験の少ない企業にとって吸入剤開発のハードルは極めて高い。そこで本ラウンドテーブルでは、吸入剤開発における有効性・安全性の評価に着目し、非臨床・臨床試験において考慮すべき安全性評価のあり方や、in silicoモデルに基づく有効性・安全性の予測技術、またCOVID-19治療用の吸入剤開発の実際についてご講演をいただき、合理的な吸入剤開発における課題と解決方法について議論したい。
標的化微粒子製剤の開発とmRNA吸入型ワクチン
佐々木 均(長崎大学病院 薬剤部)
in silico技術を利用した吸入粉末製剤の気管支内での粒子沈着挙動の解析と予測
門田 和紀(大阪医科薬科大学)
粉体の吸入剤研究開発を推進する非臨床安全性評価手法の開発
髙橋 祐次(国立医薬品食品衛生研究所)
ラウンドテーブルセッション4
5月14日(金)12:30-14:30 
Zoom Room Bにてライブ配信(Zoom meeting使用)
エクソソームによる核酸医薬DDSを目指して。研究・開発の進展と将来展望
オーガナイザー
吉田 高之(アステラス製薬(株))
勝見 英正(京都薬科大学)
 細胞から分泌されるエクソソーム(小型細胞外小胞)は、体内で核酸・タンパク質等の細胞間輸送・機能制御を担い、mRNA・si/miRNA・CpGオリゴ等の核酸送達DDSへの応用が期待されます。一方近年、核酸医薬品が活発に開発され、高い品質・安全性に必要な管理戦略が議論されています。そこでDDS製剤臨床応用FGは、エクソソームDDS研究と、核酸医薬品のレギュラトリーサイエンスの共有と課題・展望の議論を目的として本ラウンドテーブルを企画しました。本ラウンドテーブルでは、高倉喜信先生(京都大学大学院薬学研究科)から、エクソソーム薬物搭載・体内動態・薬効向上に関する研究の進展を紹介いただき、井上貴雄先生(国立医薬品食品衛生研究所)から核酸医薬の開発動向と品質・安全性評価について最新の知見・論点を提供いただきます。エクソソーム核酸DDSへの期待と課題を整理し、解決策に関する議論を共有いただく予定です。
はじめに
吉田 高之(アステラス製薬(株)
エクソソームを基盤とする核酸医薬DDS開発: 現状とその課題
髙倉 喜信(京都大学大学院薬学研究科)
核酸医薬品の開発動向と品質・安全性評価の考え方
井上 貴雄(国立医薬品食品衛生研究所)
ラウンドテーブルセッション5
5月15日(土)9:00-11:00 
Zoom Room Bにてライブ配信(Zoom meeting使用)
薬剤学-薬物動態学連携研究による医薬品開発の高質化と加速化
(日本薬剤学会 経口吸収FG-日本薬物動態学会 吸収DIS 連携企画)
オーガナイザー
上林  敦(アステラス製薬(株))
白坂 善之(金沢大学)
 低分子医薬品の開発難易度の上昇に伴い,創薬の現場では治療モダリティの多様化が進行している。一方で,医療経済や患者さんのQOLを考えれば,低分子経口剤が最も望ましい剤形であることは今後も変わらないであろう。
 薬剤学に関連する研究領域ではこれまでに,薬物動態学や製剤学が低分子医薬品開発の中でそれぞれ進化を遂げてきた。従来よりも難易度の高い低分子医薬品開発を今後も成功させるためには,候補化合物の動態や物性特性クライテリアの考え方,製剤開発方針の考え方,臨床開発でのBA/BE戦略やPK/PDなどの面において,薬物動態学と製剤学、さらには臨床薬理学を専門とする研究者が強力なタッグを形成し,各々のシナジーによる新たな価値を創出することが必要不可欠であろう。
 本ラウンドテーブルセッションでは,薬物動態学、製剤学、臨床薬理学のシナジーにより,医薬品開発をさらに高質化・加速化させ成功確率を高めるための考え方を議論したい。
原薬形態を考慮した開発化合物選択:原薬/動態/製剤部門間連携の工夫と課題
山浦 由之(小野薬品工業(株))
医薬品開発からみた薬物動態-薬剤研究連携の歩み
小島 宏行(アステラス製薬(株))
製剤開発における臨床薬理の役割
中村 己貴子(中外製薬(株))
ラウンドテーブルセッション6
5月15日(土)14:15-16:15 
Zoom Room Bにてライブ配信
イメージング活用創薬・セラノスティクスの発展と展望
オーガナイザー
向井 英史(長崎大学/理研)
麓 伸太郎(長崎大学)
 生体・分子イメージングはハード・ソフト両面が進歩し創薬や薬剤開発へ応用されている。イメージング活用創薬は、前臨床と臨床の間のギャップである、ヒトでの動態不良、被験者群やエンドポイント設定などに一つの解決策を示した。PETによりヒト組織中薬物濃度推移を直接評価できるようになり、マイクロドーズ臨床試験が普及した。標的受容体の発現量や占有率に基づいて合理的に投与量や投与計画を決定するためのコンパニオン画像診断開発も盛んである。最近ではヒト全身を視野とするtotal-body PETのような技術革新もあった。さらに、組織中のより高解像度なイメージングとして光音響や組織透明化などの先端技術も創薬・薬剤開発研究に利用されている。同じ分子ツールを使って治療と診断を同時に行うセラノスティクスも開発されている。マルチモーダル・マルチスケールイメージングの視点から薬剤開発の展望について議論する機会としたい。
ヒトを対象とする生体分子イメージング活用創薬
渡辺 恭良(理化学研究所 生命機能科学研究センター)
鮮明なイメージング画像を得るためのDDSの利用と病態イメージング応用
清水 広介(浜松医科大学 光尖端医学教育研究センター)
組織透明化を基盤とした体内動態・組織中空間分布の評価
麓 伸太郎(長崎大学薬学部)