ご挨拶

日本薬剤学会第37年会の開催にあたって
 この度、2022年5月26日(木)~28日(土)の期間、公益社団法人日本薬剤学会第37年会をオンライン開催することとなりました。本年会は、当初、京都市勧業館「みやこめっせ」を使って現地開催で行う予定でしたが、オミクロン株の感染急拡大により、参加者の安全確保と年会の確実な開催のために、やむを得ず、すべてオンラインで開催することを決定しました。ここ2年間、薬剤学会は、新型コロナウイルスの感染拡大により誌上開催やオンライン開催になり、第37年会は久しぶりに対面での現地開催を目指しておりましたが、苦渋の決断となりました。現地開催の断念は、年会組織委員会としても大変残念であり、京都での現地参加を楽しみにされていた皆様に申し訳なく存じますが、何卒御了承賜りますようにお願い申し上げます。このように、本年会はオンライン開催となりましたが、本年会を成功裏に開催するために、是非とも皆様の御協力ならびに御支援をお願い申し上げます。
 さて、第37年会のテーマは、「昭和、平成の薬剤学のレガシーと令和の薬剤学の将来展望」としました。薬剤学分野では、ここ数年で定年退職を迎えられた先生方やこれから2~3年の間に定年退職を迎えられる先生方が多く、数年後には薬剤学分野の多くの教員が入れ替わることが予想されます。そこで、第37年会では、昭和・平成時代に御活躍されてきた先生方に昭和・平成の薬剤学をまとめていただくと共に今後、令和の時代に活躍が期待される若手の先生方へのメッセージとして令和の薬剤学を展望していただくことにしました。
 年会のプログラムの中で、特別講演、招待講演は、薬物動態学分野を代表して杉山雄一先生(城西国際大学)、生物薬剤学、DDS分野を代表して橋田 充先生(京都大学)、物理薬剤学、製剤学を代表して竹内洋文先生(岐阜薬科大学)、医療薬学、臨床薬学を代表して乾 賢一先生(京都大学、京都薬科大学)に御講演をいただきます。また、特別企画シンポジウムとして、若手研究者に薬剤学の将来展望を語っていただく「夢を託すシンポジウム」や、薬剤学の重鎮の先生方に薬剤学の回顧と展望を紹介していただく「レジェンドが語る薬剤学の回顧と展望Ⅰ及びⅡ」の3つのシンポジウムを企画しております。さらに、学術シンポジウムとしては、「消化管吸収改善:難溶解性克服の最前線」、「経鼻・経肺デリバリー~吸収メカニズム研究の最前線~」、「新たな中枢モダリティ開発のヒント」、「核酸・遺伝子創薬の最前線」、「デジタル・トランスフォーメーションで変わる医療」、「Advanced Manufacturing / 連続生産と最新医薬品製造技術の動向」という6つのシンポジウムが開催されます。一方、ラウンドテーブルセッションでは5つのセッションが採択され、各セッションにおいて多くの研究者による活発な議論と意見交換が期待されます。その他、薬学教育シンポジウム、医薬品包装シンポジウム、学生主催シンポジウムSNPEE2022も例年通り開催いたします。一般演題につきましても、251件の演題の御応募をいただき、セッション毎にプログラムを編成いたしました。また、オンライン企業展示として9社の展示が行われる他、36 件の広告、19件のバナー広告の掲載もいただきました。最後に、本年会開催に際しまして、多大なる協賛、御支援を賜りました公益財団法人永井記念薬学国際交流財団ならびに多くの企業に深く感謝を申し上げます。
2022年4月
公益社団法人日本薬剤学会第37年会
年会長 山本 昌
(京都薬科大学 薬剤学分野 教授)