学術シンポジウム

学術シンポジウム1
5月26日(木)9:00-11:00 Zoom Room B
消化管吸収改善:難溶解性克服の新展開
オーガナイザー
檜垣 和孝(岡山大学)
尾上 誠良(静岡県立大学)
 新薬開発においては、依然として難溶解性を示す新薬候補化合物が多く見出されている。また、既に上市されている医薬品にも難溶解性を示すものは多く、近年注目されているdrug repositioningの観点からも、製剤的工夫によりそれら薬物の溶解性を向上し、吸収を改善する意義は大きい。
 本シンポジウムでは、難水溶性のみならず難脂溶性でもある所謂brick dustと呼ばれる薬物の溶解性改善、multiinlet voltex mixerを利用した新たなナノ粒子の利用、セルロース誘導体polymerを用いた固体分散体調製、過飽和の形成・維持に深く関与していると示唆されている液液相分離など、種々の観点からご発表いただき、難溶解性克服による吸収改善のための方策、理論について議論する予定である。
カウンターイオンとポリマー含有SNEDDSの利用によるBrick Dustの克服
檜垣 和孝 (岡山大学)
薬物吸収性改善に及ぼす相分離の影響
森部 久仁一 (千葉大学)
薬剤科学的アプローチによる難水溶性薬物の経口吸収性改善
尾上 誠良 (静岡県立大学)
セルロース誘導体を用いた固体分散体の製剤設計
石丸 光男 (信越化学工業(株))
学術シンポジウム2
5月26日(木)12:30-14:30 Zoom Room A
経鼻・経肺デリバリー ~吸収メカニズム研究の最先端~
オーガナイザー
岡本 浩一(名城大学)
坂根 稔康(神戸薬科大学)
 創薬のモダリティーが低分子有機化合物から、核酸医薬や中分子化合物にシフトする中で、これらの医薬品をいかに適用し、有効性と安全性を確保するのかは、医薬品開発に際して、大きな課題と考えられる。核酸医薬は注射による投与が前提であるが、中分子医薬品の投与部位としては、実際にペプチドが投与された実績のある肺や鼻腔は有力な候補と考えられる。本シンポジウムでは、経肺吸収、経鼻吸収の吸収メカニズムに焦点を絞り、4人の講演者に研究成果を紹介していただく。
薬物の経鼻吸収動態評価と制御 ~経鼻投与は経口投与に代われるのか?~
古林 呂之 (神戸薬科大学)
溶解度に依存しない新規膜透過メカニズムを応用した粉末吸入製剤の可能性
木村 峻輔 (同志社女子大学)
細胞膜透過ペプチドを利用したバイオ医薬の経鼻吸収改善
亀井 敬泰 (神戸学院大学)
肺プロスタグランジン動態解析から見えてきた薬物の経肺吸収における膜輸送体の可能性
中西 猛夫 (高崎健康福祉大学)
学術シンポジウム3
5月26日(木)15:00-17:00 Zoom Room A
新たな中枢モダリティ開発のヒント
オーガナイザー
出口 芳春(帝京大学)
大槻 純男(熊本大学)
 近年、新しい創薬モダリティを利活用した医薬品が続々と登場し、難治性疾患の治療に大きなインパクトを与えている。しかしながら、中枢疾患治療薬の開発においては、依然、脳関門の存在がボトルネックとなっている。特にヒトにおける脳関門の実体と機能は明らかでない。創薬・創剤モダリティのみならず脳関門機能評価法の新たなモダリティの開発が急務の課題である。
 本シンポジウムでは、脳関門に関する最新情報、脳関門機能評価の最新技術、中枢疾患治療薬の現状をお話しいただき、新たな創薬、創剤、評価系モダリティ開発のヒントとしたい。
新技術で拓かれる新たな中枢関門の正体
内田 康雄 (東北大学)
ヒト不死化細胞血液脳関門モデルの開発:薬物の脳移行性評価から脳内濃度予測に向けた展望
降幡 知巳 (東京薬科大学)
MPSとオルガノイドを繋ぐ次世代in vitroモデルの構築
萩原 将也 (理化学研究所)
脳への中・高分子医薬送達を目指した血液脳関門透過研究
伊藤 慎悟 (熊本大学)
学術シンポジウム4
5月27日(金)12:30-14:30 Zoom Room A
核酸・遺伝子創薬の最前線
オーガナイザー
西川 元也(東京理科大学)
秋田 英万(東北大学)
 2018年に承認された世界発のsiRNA医薬である家族性アミロイドポリニューロパチー治療薬「オンパットロ点滴静注」に引き続き、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対するRNAワクチンとして「コミナティ筋注」、「COVID-19ワクチンモデルナ筋注」(2020年)が承認された。これらの成功は、益々、世界における核酸・RNA創薬研究を加速するものと考えられる。日本発の核酸創薬を実現するうえでは、体内動態制御や生体内の免疫応答制御、さらには核酸の安全性評価に関する包括的な議論が必要となる。本シンポジウムでは、体内動態、脂質開発、安全性評価、免疫応答の観点から話題を提供することで、今後の国産の核酸創薬の実現に向けた契機としたい。
核酸医薬の安全性確保:毒性の予測と回避
井上 貴雄 (国立医薬品食品衛生研究所)
リガンド修飾とナノ構造化による核酸医薬品の体内動態制御
西川 元也 (東京理科大学)
使用者の利便性を追求したmRNA-LNP製剤の開発
田中 浩揮 (千葉大学)
コロナ禍が生んだワクチン開発研究のカンブリア紀と進化の行方
石井 健 (東京大学医科学研究所)
学術シンポジウム5
5月27日(金)15:00-17:00 Zoom Room A
デジタル・トランスフォーメーションで変わる医療
オーガナイザー
山下 富義(京都大学)
有馬 英俊(第一薬科大学)
 最近、医薬品開発領域では、創薬の効率化や臨床ビッグデータ解析のために、データサイエンス(DS)や人工知能(AI)の利活用が積極的に進められるとともに、医療機器や治療アプリも次々と開発され、デジタル・トランスフォーメーション(DX)が加速しています。また、医療現場においても、AIを搭載した調剤ロボットや診断支援医療機器などが登場し、DXの黎明期に突入しています。AI技術やロボット技術は、研究者や医療従事者のニーズを満たすにはまだ十分とはいえないものの、日進月歩で進化しています。このような背景から、DS・DXに関わる各専門領域の著名な先生方より、創薬・創剤領域や医療現場におけるDXの現状や将来への展望を語っていただきます。
製薬メーカーのデジタル・トランスフォーメーションー難局を超え、提供価値を高めるデータ活用ー
高田 篤史 ((株)野村総合研究所)
デジタルトランスフォーメーションによる創薬R&Dのプロセス変革
齊藤 隆太 (田辺三菱製薬(株))
情報通信技術(ICT)を応用して医薬品情報管理を新たなステージへ
神崎 浩孝 (岡山大学附属病院)
医療DXにおける深層学習の可能性
清田 純 (理化学研究所)
学術シンポジウム6
5月28日(土)12:30-14:30 Zoom Room B
Advanced Manufacturing/連続生産と最新医薬品製造技術の動向
オーガナイザー
石本 隼人(エーザイ(株))
加納 学(京都大学)
 当シンポジウムでは,経口固形製剤の連続生産技術を中心に医薬品の製造における先進技術(Advanced Manufacturing)に焦点を当て議論を進める。
 演者に外資および内資企業で連続生産/ Advanced Manufacturingに取り組まれているエキスパートである無敵幸二先生,宮崎雄太先生とPMDA医薬品品質管理部主任専門員である石井隆聖先生(連続生産の実地査察をご経験)をお招きし,連続生産とそれを取りまく先進技術を医薬品開発および製造に適用するための具体的な道筋を議論したいと思う。
Advanced Manufacturing Technology for Lightspeed Development and Manufacturing: Industry-4.0
無敵 幸二 (Pfizer Global Supply Japan Inc)
連続生産に関するGMPからの考察
石井 隆聖 (医薬品医療機器総合機構)
小野薬品における連続生産への挑戦
宮崎 雄太 (小野薬品工業(株))